カラフルなネオンに動く看板。
道頓堀は今昔変わらずの賑わいの街
大阪・ミナミを代表する繁華街「道頓堀」は、"食い倒れ(くいだおれ)"の異名を持ち、演芸場や飲食店が軒を並べる商店街です。通りを歩いて目を引くのは、動くカニやフグなど大小様々色とりどりに、ひしめくように掲げられた看板の数々で、眺めているだけでも楽しめます。中でも両手を上げてゴールする姿が印象的なグリコのネオンサインは、大阪を舞台にした映画やドラマには必ず登場するほど有名で、民間企業のネオン広告でありながら、2003年に大阪市の「指定景観形成物」に指定されました。
道頓堀という地名は、今から約400年前、秀吉に命じられ私財を投じて川を開削した安井道頓の名前に由来。当時、幕府の命令で道頓堀の南側に芝居小屋が集められ、芝居見物に訪れる人々で演芸場や飲食店が盛んに営まれるようになったのが今日に続いています。時代が変わっても、道頓堀は庶民が集う憩いの街なのです。