大阪の町人文化を背景に発達した、
世界が認める人形舞台
日本の伝統的な人形劇「人形浄瑠璃文楽」は、ユネスコの無形文化遺産に登録され、世界中から注目されている大阪発祥の文化です。
もともと「文楽」という呼び名は、人形劇を上演する劇場の名前でしたが、明治の終わりごろから芸能そのものを指すようになり、現在では人形浄瑠璃の代名詞としても使われています。「文楽」は、“太夫”“三味線”“人形”の三業が一体になって創り上げる舞台で、太夫が語る「義太夫節」の物語の世界と優れた音楽性、太棹三味線の繊細かつ豪快に響く音色と描写、そして「主遣(おもづか)い」「左遣い」「足遣い」の三人で遣う人形の高度な表現力は、まさに総合芸術です。
1、4、6、7・8、11月に行われる文楽の公演にあわせて、展示室(無料)では文楽の紹介展示もあり、日本文化を直接肌で感じながら学ぶことができます。
©国立文楽劇場©国立文楽劇場