国王が旅の安全を願った神聖な場所
今も祈願に訪れる人が後を絶たないパワースポット
守礼門の近くにある祈願所です。守礼の門が有名なので見過ごしてしまうかもしれませんが、ぜひ立ち寄ってほしい、沖縄らしいスポットの1つ。石門と石門裏の御嶽を含めて、2000年に世界遺産登録されています。
建造物は石門のみで、第二尚氏王統第3代王の尚真(しょうしん)が創建しました。歴代の琉球国王が首里城を出て各地を巡るときに、道中の安全などを祈願して、ここで拝礼したと言われています。また、琉球王府の最高位の神女の聞得大君も、即位式を行う際に、ここで拝礼したと伝えられています。いわば園比屋武御嶽石門は、国家の聖地として大切にされていたのではないでしょうか。
もちろん、現在も地元の人々に愛され、祈願に訪れる人が後を絶ちません。あまり目立たず、神社のような神を祀る社殿などはありませんが、独特の強いパワーが感じられるはずです。